がま口チャレンジ
皆さまこんにちは!祇園店のイシヅです
お盆には田舎に帰ったり、旅行に出かけたりと皆さま楽しまれたでしょうか?
今はすでに帰省ラッシュかと思いますが、気を付けてお帰り下さいね
さて、あやの小路はがま口の専門店でして、
店舗で販売しているがま口は全て、京都にて職人が手作りしています。
手のひらにおさまる小さなお財布から、
ちょっとした旅行に使えるような大きなバッグまで
一点一点が人の手で作られています
実店舗では完成された商品の他に、
2.6寸財布手作りキット、というものも販売しています。
(お取扱いのない店舗もございます。ご了承くださいませ。)
がま口を販売する店舗スタッフとして、これはやってみなければ
と
今回、2.6寸財布作りに挑戦してみました
がま口作りに関して、まったくの素人ではありますが、
製作過程を写真付きで紹介させていただきます!
一度がま口作ってみたいな~とお考えのそこのあなた
夏休みの工作、自由研究を何にしよう~と悩まれているお子さん
夏休み、ある程度遊んじゃって、そろそろ暇になってきたな~という学生さん
一緒にがま口作りしてみませんか
実店舗でキットを手に入れたら、早速とりかかってみましょう!
ではでは、製作過程をご覧ください
まず、必要なものの用意をしましょう。
・ハサミ
・縫い針
・縫い糸
・まち針
・マイナスドライバー(もしくはスプーン)
・あて布
※私は特別に用意せず、生地を切った後に余った生地を使用しました
・金属用接着剤
※ちゃんとくっつくか不安なため、私は強力そうなのを2種類用意!
最終的には赤いフタのG17と書いてあるボンドを使用しました。
・ペンチ
ちなみに、写真撮影をしながらにはなりますが、
がま口を完成させるのにだいたいトータルで3、4時間かかりました!
挑戦される場合は、がま口作りのためにあらかじめ
ゆっくりと時間をとっておくと良いかと思います
では、キットを開けて内容を確認していきましょう!
続きからどうぞ~
キットの中身は以下の通りです
・表布、裏布(芯を貼り付け済み)
※生地は和柄などもあります。
柄に関してはランダムですので、店頭にてお好みのものをお探しください
・口金
・紙ヒモ
・型紙
・作り方説明書
中身を確認したら、まずは作り方説明書を読んでいきます。
では、まずは型紙を切っていきましょう
次に、型紙を生地の裏にうつします
この上下にある小さな凹みは「ここが真ん中だよー」という印になっています。
まずは生地をぐるっと切った後に、ハサミの先でチョンチョンと切るとやりやすいです
ここは布用のハサミを使いましょう
さて、表布2枚、裏布2枚を切り終えたら、次は縫っていきます!
・・・と、その前に私はちょっぴり飾り付けたくなりました
何をつけようか・・・・
しばらく悩みましたが表側に星をつけることにしました
こちらは縫わずにボンドで接着しています。
レースをつけたり、刺繍をしたりのデコレーションはこの時点でしておきましょう
さて、表布、裏布それぞれ中表に重ねます。
私はここでさらに表布の間にポンポンレースを挟みました
縫っている間にずれないように、まち針でしっかり留めておきます。
ミシン、もしくは手縫いで縫っていきます。
4枚の布が重なっていて少し分厚くなっているので、
手縫いの場合は指ぬきを使うと縫いやすくなります
・・・・チクチクチクチク・・・
ひたすらチクチクチクチク・・・
普段、縫いものをしないのでなかなか時間がかかってしまいましたが、
なんとか縫い終えました
ひっくり返すと・・・
わーなんだかそれらしくなってきた
とテンションが上がります!
ポンポンレースも良い感じにアクセントになりました
次は上の部分を縫っていきましょう。(余分なレースは切りました)
またチクチクチクチク・・・
道具をそろえたり、説明書を読んだりしたのも含めて、
だいたい、ここまでで2時間弱かかっております
縫いものに慣れている方や、ミシンを使われた場合はもっと時間を短縮できるかと思います
ふむふむ、これに口金をはめればお財布になるんだな・・・
では、口金をはめる準備をしていきましょう
紙ヒモを以下のように切ります。
まず短い紙ヒモで仮止めし、全体をはめていきます。
(ちなみに、職人さんは仮止めせずにささっとはめていっています)
これがなかなか難しいので、接着剤を付ける前に
一度どんな感じですればいいのか、シミュレーションをすると本番がスムーズです。
まずは短いヒモで仮どめ。
こんな感じかな、と指を使って生地と紙ヒモを軽くはめてみます。
ここで、マイナスドライバー(もしくはスプーン)でもシミュレーション。
私はスプーンを使いましたが、
スプーンの柄が分厚いと口金に入りづらいこともあるので気を付けて下さい
いよいよ本番です
接着剤をつけすぎると、口金からはみでてしまうので気を付けましょう。
口金についた接着剤はとれますが、布についてしまうと厄介です
結局、私はスプーンではうまくできなかったので、
先の細いペンチでギュッギュッと紙ヒモを押し込み、
なんとか無事にはめることが出来ました
余った紙ヒモは切ります。
内側から見てばかりなので、表布もきちんとはまっているかチェック。
うんうん、大丈夫そうです
ここまできたら、あとはもう少し
口金が傷つかないように当て布をして、口金の端をペンチでおさえていきます。
私は余った裏布を当て布として使用しました。
↓左側がおさえた後、右側がまだおさえていない状態です
4つの端、すべておさえられました
やったー!完成!と言いたいところですがまだあと少し!
実は口金をはめる時に、口金に接着剤がついてしまいました
指でこすってもとれますが、
それでもとれないものは・・・「あれ」でとれます!
女性なら持っている方も多いのではないでしょうか?
あれとは・・・・
そうです、マニキュアを落とす時に使う「除光液」
これをティッシュに染み込ませて接着剤を溶かすように拭くと・・・
やったー!キレイになりました!
さてさて、これで完成・・・・・かと思いましたが、
まだ・・・まだ何かつけたい・・・デコりたい・・・
そこで、アイロンで簡単につけられる小さなワッペンを付けてみました
花柄、星、ポンポンレース、恐竜と色々と詰め込みすぎな感じも否めませんが・・・
これで、ついに、完成
です!
小さながま口ではありますが、
自分で作ったかと思うと、よりいっそう愛着が湧いてきます
ちなみに・・・
職人さんたちは口金をはめる時にマイナスドライバーやスプーンではなく
「やっとこ(矢床)」と呼ばれる道具を使用しています。
それがこちら
こんな感じでキュッキュッと口金を入れていきます
確かにマイナスドライバーやスプーンに比べると使いやすく、口金もはめやすい!
いかがでしたでしょうか
作ってみたい!となった方も、
これは手間がかかるから作らないでおこう・・・となってしまった方も、
長い記事をここまで読んでくださり、ありがとうございます
ぜひぜひ、皆さまもチャレンジしてみてくださいね