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石山寺 秋月祭

 
一気に夏から秋に季節が変り、涼しくなりました。
2010年の中秋の名月は9月22日でしたが、
あいにくの曇り空で満足にお月様を嗜むことはできませんでしたが、
23日の秋分の日は、まだまだ満丸のお月様がひょっこり顔を出してくれました。
みなさん、お月見はされましたでしょうか。
アリカワは、滋賀県の大津市にある
石山寺へ秋月祭を見に行ってきました。
http://www.ishiyamadera.or.jp/shugetsusai_2010.html
石山寺秋月祭
夕方18時から開門して中に入っていくと
幻想的な灯火が迎えてくれました。
石山寺秋月祭
川に流れるもみじをイメージしているような灯火です。
石山寺秋月祭
背景に石山寺がそびえているのが、なんとも幽玄的です。
うっとりしつつも、18:30からはじまる「源氏物語ひとり芝居」を見に
本堂へ急ぎます。
石山寺の本堂は、
かの有名な紫式部が『源氏物語』を起筆した場所です。
今日は三田乙絵さんという方それにちなんで「源氏物語ひとり芝居」をがされます。
こういうひとり芝居は、初めて見るのですが、
どんな感じなのかな~?とそわそわ。
本堂にはたくさんの人が集まっています。
 
そして、いよいよお芝居の始まり。
舞台は、一段高くしつらえた、2畳ほどのひな壇があり
後ろにはグリーンのグラデーションのかかった布がたらしてあります。
黒い長い髪に十二単のようなお着物姿。
いかにも平安時代の女性のような方が(三田乙絵さん)が
脇の方から物静かに歩いて登場してきました。
手には扇。
そして遠い目をして、物語を話し出しました。
「空蝉(うつせみ) 遠き日の夏の薄衣(うすぎぬ)」
簡潔に言うと、
出家の身となった空蝉が、静かに余生を過ごしているが
思い返すのは光源氏との日々。
そして12年ぶりの再会・・・。
何百年も昔の平安時代にも、
このようなもどかしい愛の想いがあったんですね。
そのような心に秘めた想いを筆に書いた紫式部は
改めてすごいなぁと思いました。
また、45分もの長い間、一人芝居をしていた三田乙絵さんも
セリフを忘れることや言葉を噛むこともなく本当スゴイ!!
そのあとは、親子で競演の中国琵琶演奏を聞きました。
日本の曲を演奏してくれると、聞いてる人たちが口ずさみます。
水戸黄門が流れた時には、笑い声も。
琵琶の音色に、お月様。
とっても風流で楽しい夜を過ごしました。
石山寺秋月祭

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